ぷらすつうしん第143号より


 新年あけましておめでとうございます。
 メンバー、サポートメンバーそして「ぷらすつうしん」を読んでくださっている皆様はゆく年をどのようにふ
り返り、くる年をどのように迎えられたでしょうか?
 日常生活に急変はないものの、肌感覚で何かがじわじわと変わってきているなと感じている方は多いのではな
いでしょうか。
 2011年の「東日本大震災」を機にわたしたちを取りまく環境が一変しました。第二次安倍内閣が発足し「アベ
ノミクス」「アンダーコントロール→東京オリンピック招致」「女性が輝く社会」「働き方改革」などすべて経
済界(財界)優先を主眼に置いた政策が、歯の浮くような美辞麗句のオブラートに包まれ津波のように押し寄せて
きます。
 電通の高橋まつりさんの過労自殺を発端に経済界と連合が「残業は100時間未満」!大真面目に合意しました。
正規の時間以外に「毎日5時間多く働かせてもいい」とお墨付きを使用者に与えたのです。
 「保育所落ちた!日本死ね!」が大きな話題になり、待機児童ゼロが国・自治体の大きな課題になっています
が、保育所を増やし待機児童をゼロにしても、長時間労働を課せられる職場では退所時間までにお迎えに行けな
いのです。育児のために非正規やパート労働を選択せざるをえない人がどれだけいることでしょう。
 広く、安く使える「女性の活躍を推進」して少子高齢化に伴う労働人口減少を食い止める「人材」にされるな
んてまっぴらごめんと声をあげましょう(←これってそのうち共謀罪になる?)
 過労と賃金の不安定化は思考能力を低下させます。「今しか考えられない」「未来について考えることができ
ない」国民をこのような思考能力低下状態にして、矢継ぎ早に「安保」「特定秘密保護法」「共謀罪」など成立
させてきた現政権に「国家100年の計」などあるはずはなく、早晩行き詰るでしょうが自然瓦解することはありま
せん。
 誰もが権力者におもねることなく、忖度することなく、自由に意見を言い合える社会があってはじめて「明る
い今と未来」を描くことができます。
 女性ユニオンぷらすは、働く女性たちの「しゃべり場」でもあります。働きやすい職場を構築するためにも是
非メンバーになって事務局においでください。(I)


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